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まるで子供の様に静かに眠るお前が愛しい
顔にかかる黒髪にそっと触れる
その瞼に、鼻に、頬に、唇に口付けて、夢でも…幻でも無いと実感出来た
その小さな体を…そっと抱きしめて実感出来た
やっと手に入れた存在は愛しすぎて…
柄にも無く涙が頬を伝う
20年という年月は長かった…
これからの人生を考えれば、僅かな年月に過ぎないのだろうか…
幸せにきっと幸せにするとは言えない…
ただ俺はお前がいなければ幸せにはなれない…
好きだと愛していると…そんな言葉では到底現すことなど出来ない俺の気持ちが少しでも届くことを願って、優しく抱き締める
こんなに穏やかな気分になれたのは何時振りだろうか
眠るお前に口付けを落として静かに瞳を閉じた
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