手紙

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「今日届いたのよ」 私は手紙を握りしめて自分の部屋へ走った。 ベットの上に座り、手紙を読んだ。 「マミへこの手紙は文化祭が終わって3週間後に届けられるようにしてあるんだ。 これを読んでるときは俺はもうマミの側にはいないかな。 マミにはたくさん謝んなきゃいけないことがある。 学校でしゃべれなかったし帰ってるときも話せなかった。 恥ずかしかったんだ。 言い訳だけど・・・・文化祭の日、マミに会えて嬉しかった。 かわいくなった? (笑) マミは俺に会わなかったほうがよかっただろう。 俺、変わってたべ? 今、俺はすごく怖い。 いつ死ぬかわからない。 でもコレだけは言っておく。 マミ、好きだよ俺を忘れて、いい恋してください。」 涙が溢れてきた。 そして止まらなくなった。 封筒にはもう一枚紙が入っていた。 そこには 「泣くな」 と書いてあった。 それから数日、私は泣いて過ごした。 彼のことが忘れられなかった。 中学三年生になった今、私は教室に入ると笑顔で 「おはよう」 って言う彼がいるのを期待して学校へ通っている。 文化祭の日は絶対彼の姿を探す。 後ろを振り返ると彼がぎこちなく笑って顔を赤らめて 「マミ」 と呼んでくれている気がする。 今は彼が行きたがっていた高校を受験しようと思っています。
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