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――――7月――――
この季節、夏休みというビッグイベントを控え、世間一般の高校生は皆、ウキウキ気分のはずである…
しかし…
ここには、まるで死んだ魚のような目をした男が一人いた…
玲「…。」
言うまでもなく、高見沢玲…その人である
由希「…玲?生きてる?」
玲「…。」
由希「玲?」
玲「…。」
由希「駄目だこりゃ…。」
呼びかけに一切反応しない俺を見て、由希はため息をつきながらそう言った
響也「よし、俺に任せろ。」
響也はそう言うと、雑誌を持って近づいて来た
響也「玲、見てみろ。明日、お前の大好きなNI〇Eのスニーカーの新作が出るらしいぞ!
見てみろよ!今回のはかなりカッコイイ…。」
玲「…。」
響也「効果なしだな…。」
啓介「響也も馬鹿だな~…。こういう時はな…あっ!あそこにエロ本が落ちてるぞ!」
葵「そんなんに引っ掛かる訳ないでしょうが…。」
啓介のあまりにアホな一言に、葵はため息をつきながら突っ込んだ
啓介「やっぱり?」
葵「当たり前でしょうが。ハァ…これは相当重症ね…。」
響也「全く…どうしたもんか…。」
4人は一斉にため息をついた
何故、俺がこんなことになってるかというと…今から少し前に遡る…
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