追試

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啓介「まさか…。」 由希「本当にないなんて…。」 玲「だから、ないって言っただろうが。」 がっくりと肩を落としている由希と啓介に、俺はため息をつきながらそう言った あれから2人は、部屋の隅々まで物色していたが、結局それらしい本は見つからなかった だから、探すだけ無駄だと予め言っておいたのに… 由希「その年でエロ本の一冊も持ってないとか…玲って、もしかして男色?」 玲「んな訳ね~だろ…」 啓介「でも、おかしいだろ…。響也なんか、おびただしい程のエロ本を持ってるのに…。」 響也「ちょっ!?何言ってんだよ!?」 啓介のそんな言葉に、さっきまで俺に勉強を教えていた響也は、驚愕の表情を浮かべる そのやり取りにいち早く反応したのは…言うまでもなく、葵だった 葵「へぇ~…溜めたら体に悪いと思って、私がいっつも性欲処理してあげてるのに、それでもまだ足りないわけ?」 葵が若干睨むようにそう言った てか、女の子がそんなはしたない言葉を平然と言うもんじゃないだろ… 響也「いや…その…。」 葵「このド変態男。」 響也「…。」 最後の言葉が響いたのか、響也は俯いたまま何も言わなくなった ドンマイ、響也
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