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幸せな気持ちと、
フワフワと柔らかいココロと、触れた唇の気持ち良さに、
結局、眠気に勝てず、
「ずっとお前の隣りに居ても、良いよな?」
リキが呟く様に言う。
大好きなリキの腕に包まれながら、
「……うん」
眠りに落ちながら、本当の気持ちが頷きと共に返事をしていた。
これからの二人は、
幼馴染み?
恋人?
何にせよ、
今は柔らかい幸せと共に優しい夢をみよう。
好きって気持ちは生まれたばかりなのだから。
†
眠りに落ちた愛しい人の顔を眺めながら、溜め息を一つ。
「やっと、気付いて貰えた」
呟くリキは、優しくほほ笑んで、愛陽の隣りに潜り込む。
出逢ったその日、一目で恋に落ちた。
もの静かな隣人。
“幼馴染み”を演じながら、募る想いが辛く、それでも一緒に居る幸せを感じながら、
この特別な日、やっと通じた想い―――
嬉しい。
プレゼント。
もう離さない。と、愛陽を抱き締める。
隣りには、いつも互いが居て、
そんな毎日が永遠に続くそんな事を夢に見ながら、
リキも眠りに落ちる。
幼馴染みは、
永遠の恋人へ。
これからが始まり。
―――終わり―――
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