1576人が本棚に入れています
本棚に追加
男は何か喋る訳でもなく息を荒げる訳でもなく、ただ無言で私の胸を触っている。
目の前では初任給で買ったコンポの画面が青く光っている。
男はTシャツの首元から手を抜くと、ハーフパンツに手をかけた。
『………ぃ……ゃ………』
声になっているのか、自分でも分からない。
必死に足を閉じて抵抗する私をよそに、男は右手は包丁を握ったまま親指だけで、左手をせわしなく使いながら私のハーフパンツを下ろしていく。
体の横を包丁が通っているのが分かる。
時々肌に刃が当たり、ヒヤリとした感触が伝わってきた。
私は必死に声を振り絞った。
『………も…うすぐ…同居…人が…帰ってくるから……っ!!』
犯人は怯むかと思ったが手を止める事は無かった。
私の言葉なんか聞いちゃいなかった。
ついにハーフパンツは下着と共に全ておろされてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!