姫(ヒ)メルト

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出会って数日 気になる君の想い人の噂を聞いた   とてもショックで 「頑張って」 と自分偽り応援をする   突然泣き出す君 俺の目の前に 戸惑う俺に君は言った   「私は貴方が好きなの」 と…   メルト 死んじゃいそうだよ 俺のこと『好き』なんて 嘘だろ?   だけど メルト嘘でもいいから 君の近くにいたいんだよ俺は だって君のことが   「好きだよ…」   あの日の夜 めずらしく空に星が輝いていたね   「少し寒い」 と小さな唇震わせながら言葉を紡ぐ   可愛い君   声がよく聞こえるようになんて照れ隠し   近づいて君を後ろから ゆっくりと抱きしめた   メルト 失いそうだよ 君抱きしめる両手が震える   熱い想いそっと囁いた 振り向かせて 向かい合ったよ 心よ届け君に…!   お願い時間よ止まれ 泣きそうだよ   二人の唇が 優しく触れた   姫メルト 駅に着いちゃうよ もう会えない 近くて遠いよ   だからメルト 強く抱きしめた   いつの日かまた会えるように   最後に二人で言った   『…好きだよ』
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