すべての始まり

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キーンコーンカーンコーン… 「気をつけー、礼」 荷物を持ったみんなが帰っていく中、俺は寝起きの頭を掻きながら前の席で帰る準備をしている友人を小突いた。 「いてっ」 「山本~お前なんで起こしてくれなかったんだよー。」 こいつは山本。中学ん時からの友達で、親友だ。 「あ、起きたんだ。お前6時間目の始めからHRまでずっと寝てたぞ。」 「だからなんで起こしてくれなかったんだよーもう放課後じゃねーか。」 「起こしたけどお前全然起きなかったんだもん。」 「だもんってお前…」 だもんなんてお前が言っても全く可愛くないぞ! そう言いながら立ち上がった山本を見て、俺も慌てて帰り支度を済ませ教室を出た。
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