夢の終わりに

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永遠なる夢の世界。明けない夜は、静かにあの人の魂を蝕んでいる。 この場所で「うまれた」僕は、ここでしか存在する事が出来ない。 けれど、「生きている」あの人にとって、ここは━━この世界は毒そのもの。 それでもあの人は、夢にすがりつきながら朽ち逝く道を選んだ。 僕にとってあの人は世界そのものだったから、彼女が望むならそれで良いと思っていた。 僕はあの人の慰みに過ぎないのだから、せめて最期まで傍に添うていようと。 そう、あの時までは。
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