夢の終わりに

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あの人はいつも綺麗なものを好む。彼女の本当の息子は、きっと何物にも代え難いほど美しい存在だったに違いない。それを失って、あの人の心は壊れてしまった。 傷を塞げるなら何でも良かったんだろう。きっとその為だけに、僕は創られた。 だったら僕はその役目を全うさえすればいい。それが彼女の望む事なんだから。 心なしか、胸の奥が軋んだ気がした。 「あれ……何だろう?」 ふいに、僕は花畑の合間に覗く瑠璃色に気が付いた。
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