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『俺、絶対離しませんから、一生あなたの側を離れない』
そう言った三輪の声が聞こえた気がした。
途端になにかあったかいものがこみ上げてくる。
あぁ、俺、自分で思ってた以上に三輪の事好きなんだ。そう気がついてしまった。
「三輪、三輪、…三、輪、」
口にすればする程、三輪の顔が見たくなる。
そして、熱い腕が欲しくなる。
今日会えないって分かってる。
分かってるから余計に会いたい。
三輪。
あぁ、くそ、だいたい今日、俺は会う気満々だったんだ。いや、もう正直になろう。
やる気満々だった。
昨日の夜だって、実は合否なんてそっちのけで、三輪の事思い出して一人でやっちまってたのに。
俺だって我慢してたんだからな!三輪。
責任とれって!!こら三輪~~っ。
健全な男の反応をどうしてくれるぅ~~~っ。
と言ってみても、三輪が来る訳でもなく、しょうがなく、俺はいつものように、血液が集まってきた部分にそっと手を伸ばした。
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