『望喝崩壊世界         ~ソシテ物語ハ始マッタ~』

1/1
前へ
/5ページ
次へ

『望喝崩壊世界         ~ソシテ物語ハ始マッタ~』

<紀元前15870年。遥か地の底に眠れし獣犠者。物語は、焔揺らめく大戦の宵…………喉を引き裂いた人間の叫びと共に。> 華の楽園 アステリゼン王国   周辺一帯を薔薇に囲まれた   夢の楽園      ……―――Fashv―――……     ある黎明の宵 王は問う     「アリス……。   お前の幸せとは何かね。」     アリス その名は王国の姫の名     「いきなり、なんですの?          お父様。」     聖な髪 白銀の瞳   少女は不思議気な顔をする     「なに、お前にプレゼントしてやろうと思ってね。」     不意な解答(コタエ)   不自然な感情(モノ)   其れは歪形の虚像     「それなら…………」    少女は悪魔の微妙をうかべ   悪戯に詠う 戯言のように     「お母様の首が良いですわ。」     世界が揺れ動く   崩壊 暴滅 幻影嶷壊   世界の正義など知る余地もなく   男はただ その命に誓うる   男もまた………戯言のように     『Ha―Ha―Ha.何故、彼女はあんなことを云ったのだろうね。そして………男は何故にその命に従ったのか。と・に・か・く、此れで踏台は出来たのだから……此レデ良イダロウ?』     闇頓ノ覇王<GIRZ>   そのモノは闇ノ中で   そう云い遺し   遥か闇獣の地へと…… . . . . . . 「Sa……アリス。    ……持ッて來タヨ。」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加