ブサイクなみ

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「わたしはどうしてぶさいくなの?」 ある日、母に聞いてみた。 母は、一瞬びっくりした顔をすると、 フッと笑ってこういった。 「なみ?この世に ぶさいくなんていないのよ? 顔はそれぞれの個性。 みんな違って当たり前なの。 それに、外見は 心をいれるための 入れ物にすぎないの。 どんなに着飾ったって どんなにおしゃれしたって 外見をよくしても 中身がぶさいくだったら、 価値がないの。」 「……? なみ、よくわかんない。」 「そうね、まだなみには 早いかもしれないわね。 大きくなったらわかるわ。」  
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