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「桃さぁ~、俺と付き合わない?」
―――は?
―今なんか言った!?
「桃、彼氏も好きな奴もいないんだろ?だったらいいじゃん!付き合お?」
渋谷陸は私の肩に両手を乗せ、顔を近づけそう言った。
が、私は即座にその馴れ馴れしい手を払いのけた。
「ちょ…っ。何言ってんの!?確かに彼氏も好きな人もいないけどっ!だからって何でアンタと付き合わなくちゃいけないわけ!!?」
私は次々出て来る渋谷陸のいい加減な発言にイラつきを感じていた。
「んな怒るなよ。だから責任取るって言ったじゃん!」
「…責任取る?それのどこが!?」
さらにイラつきが増す私。
「桃のファーストキス…俺、奪っちゃっただろ?全然カンケーねぇ俺だったから腹立つわけ。だけどさ、俺が彼氏だったらどう?別に問題なくね!?」
―そーいう問題ですか!?
「あ、でもまぁ順番は逆だったけどね!アハハッ!」
―軽い…軽すぎる。
そうやっていろんな人と付き合ってきたってワケね。
。
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