★事件★

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  校舎には部活動で残っている生徒の他は、ほとんど下校したと見えて教室にはもう誰も残ってはいなく、あたりはシンと静まりかえっていた。 私は自分の机の中を覗き、携帯を探した。 授業中、携帯をいじっている所を先生に見つかりそうになり、慌てて奥に押し込んだそのままになっていた。 「あ、あったあった。」 携帯を手にして帰ろうとしたその時。 「だからホントだって言ってんだろ!!」 「じゃあ一体どこの誰!?」 静まりかえった校舎に響き渡る声と足音。 男子生徒と女子生徒が言い争っているようだった。 やがてその声と足音は私がいる教室に近づいて来た。 。
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