★事件★

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  男子生徒の名前は、渋谷陸(シブヤ リク)。 私と同じ学年だがクラスは違う。 他のクラスの生徒にあまり詳しくない私でも知っている…いわゆる有名人。 女子生徒の方も、同じく学年は一緒。 だが、顔を見た事がある程度で名前までは知らない。 どっちにしても二人とも、私には関係ない人物なのは確かだった。 関係ないと分かった所で、私は帰ろうと足を一歩踏み出そうとしたその時、 「じゃあ、証拠見せてよ!」 女子生徒が言った。 「証拠~!?」 「あたし、陸がこの子と付き合う事になったなんて信じらんない!あたしと別れたいからそんな嘘言ってるんでしょ!?」 「嘘じゃねぇって。」 「証拠は!?証拠見て納得しなきゃ、別れないからぁ~!」 ――だんだん状況が読めてきた。 どうやらこの二人は今、別れ話の最中で、その別れ話に私は巻き込まれたっていうわけだ。 こういう時って、どうしたらいいの? 男の味方して付き合ってるフリした方がいい? それとも真実を述べるべき? 。
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