62人が本棚に入れています
本棚に追加
付き合ってるフリするって言っても、実際私は誰とも付き合った事ないし。
どうしていいかわからない。
それに証拠なんてものも当然ないし…。
やっぱり嘘はよくないよね…ってな訳で彼女に自分は無関係だと言おうとしたその時、
「……わかった。納得できたら別れてくれんだよな?」
渋谷陸は彼女に確認するかのようにそう言った後、視線を私の方に向け、近づいて来た。
――え?何、何!?
納得できるような証拠って…
え?あるの!?
無いはずの証拠とは何なのか…少し気になった私。
それが失敗だった。
その為に、渋谷陸がとっさにとった行動に見入ってしまい、阻止できなかったからだ。
視界が狭まったその時、
!!!!!
証拠って…これ!?
唇には生温かい感触と至近距離にある渋谷陸の顔……。
証拠=キス
――あ~なるほど…。
。
最初のコメントを投稿しよう!