必需品だろ?
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「あ、ちょっと待って。」 幸廷(ゆきひろ)が紘杷(ひろは)を引き止めた。 「え?」 紘杷は訳も分からず、立ち止まった。 「確かここら辺にしまってたはずなんだけど……」 と幸廷はクローゼットの中を探り始めた。 何だ?と紘杷は訝しげな視線を向けた。 ――ガサゴソガサゴソ…… 「あ、あったあった。まだ使えるかな?……ん、いけるな。」 幸廷の手には、怪しげな液体入りのボトルが1本。
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