オレを好きになればいいのに……。

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祭壇へと続く通路にはえんじ色の絨毯が敷かれ、その上を私はお父さんと共にゆっくり一歩ずつ、これから永遠の愛を誓い合う人に向かって歩いて行く。 彼の手前まで行くと、お父さんの腕が私の腕から離れ、お父さんはお母さんの隣に下がった。 私は彼の隣に立った。 視線を上げ彼を見上げると、彼も私を見下ろしていて目が合った。 目と目で合図を交わし、正面を向いた。 それを確認すると、神父が聖書の一節を朗読し始めた。 私の緊張は頂点に達する。
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