姿なき犯人と凶器 問題編

1/2

20人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ

姿なき犯人と凶器 問題編

今回、漠はいとこの姉、美香の依頼で美香の通う大学の寮にいる。 昨日、ここで事件があった。 内容はこうだ 昨日の夜、ここで女子大生が一人、何者かに殴られ重傷を負った。 目撃者は被害者と同じ部屋に住んでいる。 青山 愛さんだ。 彼女の話によると昨日、部屋に帰って来るといきなり男に頭を殴られた。 良く見ると奥の方に被害者の女子が頭から血を流して倒れていた。 一方、男はドアに鍵を掛けて部屋を物色していた。彼女は力の限り大声で助けを呼んだ。すると、その声を聞きつけ寮の人間が皆集まってきた。 男は彼女が出した声とドアを叩く音を聞き部屋から彼女の財布を持ってベランダから逃げて行った。 そして、他の人はマスターキーを使い部屋に入ると、彼女は被害者の女子の頭から流れる血をタオルで抑えていた。 そして、起こったことを皆に伝え皆は男を探し始めたのだ。 しかし、男は見つからず、凶器さえ見つからなかった。 幸い、彼女の頭の傷は浅かった。 そして、今日大学側は警察に通報した。 警察は彼女の話を聞き部屋を少し見て男を探しに行った。 どうやら、新刑事も探しに行ったようだった。 漠は彼女の話を聞き部屋に行ってみた。 そして、姉に聞いてみた。 「なんで、僕を呼んだの警察が動いているのに」 すると、姉は 「警察は彼女の話の男を探しているでしょ。」 「漠は彼女の話が本当かどうか、調べてほしいのよ。」 「なんで」 「最近、彼女と被害者の女子が三角関係で揉めていたのが気になるのよ。あと、私の勘よ。」 姉の勘はものすごく当たるので評判だ、漠も何度か助けてもらったことがある。 「わかったよ」 姉は愛さんが犯人だと思っているみたいだ。 もし、愛さんが犯人なら消えた凶器を探さないと漠は部屋に入った。 部屋の中は最新の家電がたくさんあり、漠はいろいろ調べてみた。 なかでも気になったのは冷蔵庫だ、氷入れに氷が無かった。 温度の設定が即冷凍になっていた、あと電子レンジが気になった。 窓のところに少し水滴の跡があった。 漠は少し考え言った。 「姉の勘はやはり良く当たる」 そのあと、姉といっしょに漠は愛さんに自分の推理を話した。 愛さんは最初否定したが漠が推理を続けると犯行を自供した。 さて、消えた凶器は一体なんだったのか? 愛さんはそれをどうやって消したのか? 解答編に続く
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加