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完全に置いてかれてる感MAXな、俺の腑抜けた顔を見つめながら、結崎サンは未だ感極まったお顔をされており…
「よかった…またお会い出来て…」
しかし、俺の訝し気な表情から何かを察して頂いた様で…
「ひょっとして、…覚えてないんですか…?」
そう尋ねた結崎サンは、なんだかとても辛そうな、裏切られ全てを奪われた様なお顔をしているわけでして…
「その『さーくん』なる人物が俺である保証はないんですが、俺自信『るーちゃん』なる人物に心当たりは…無いです」
「そう…ですか…」
それだけ呟いて結崎サンは力無く席に着いた。
あれ?俺何か悪い事したみたい?周囲の視線が非常に痛いのですが。
困惑気味な頭をそのままに、俺は静かに席に着いた。
この微妙な空気の中で自己紹介をした後ろの吉岡君と渡辺君、ご苦労様でした。
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