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特攻隊の英霊に日す。善く戦いたり、深謝す。最后の勝利を信じつつ肉弾として散華せり。
然れどもその信念は遂に達成しざるに到れり。
吾れ死を以て旧部下の英霊とその遺族に謝さんとす。
次に一般青壮年に告ぐ。
吾が死にして、軽挙は利敵行為なるを思い、聖旨に添い奉り、自重忍苦する戒めとならば幸なり、隠忍するとも日本人たる矜持を失う勿れ。
諸子は国の宝なり。平時に処しなおよく特効精神を堅持つし、日本民族福祉と世界人類の和平の為最善を尽されよ。
海軍中将 大西滝治郎
昭和二十年八月十六日自決
(靖国神社遊就館にてこの血染めの遺書を見学することができます。)
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