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それともう一つ…。
一度居場所を失った総司が、再びそれを失う恐怖。
それらが総司を隊務に駆り立てるのだ。
(馬鹿野郎…。
おめぇの居場所は近藤さんの
傍って決まってんだろうが。
隊務に就けなくたって、いい
じゃねぇか…。
病を拗らせてさっさとあの世
に逝っちまうより、
…遥かにちけぇ場所にいられ
るんだからよ…。
近藤さんを悲しませるような
、…馬鹿な真似だけはしてく
れるなよ。
昔から、…それがてめぇの志
だろうが。
剣術馬鹿のクセに、小難しい
事覚えてんじゃねぇよ…。)
芹沢の粛清、山南の最期、仲間の死…敵の死。
『武士として…。』
そう言って散り逝く者達の姿を見て、総司は総司なりに…自分の最期を考えていたのかもしれない。
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