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しばらくして私の携帯が鳴る。着信は知らない番号からだった。
いつもなら知らない番号は出ない私だけど、嫌な予感がして恐る恐る電話に出る。
「はい…」
「あっ、私〇〇警察署の〇〇と言います。藤原君の彼女さんですよね?ちょっと話を聞きたいので警察署まで来て欲しいんだけど大丈夫?今から迎えに行くから待ってて下さいね」
嫌な予感ほど当たるものはないなと思いながら着替えをして、とりあえず落ち着くためにタバコに火をつけた。
警察はすぐに来た。
相変わらず全く何も状況が分からないまま3人の警察に囲まれ車に乗り込む。
警察署に向かうまでの車の中で事細かに彼の事を聞かれた。
生年月日とか仕事とか…
何があったか聞かされず不安なまま質問に答えた。
警察は意外と明るくてドラマなどで良く見るカチカチした感じは受けなかった。だからそれでも私は信じてた。大した事じゃないんだって…
話が済んだら彼と一緒に家に帰って来れるんだって信じてたんだ…
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