プロローグ

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『今は西暦20??年』と昔は言ったそうだが現在は西暦なんて言葉はない。 この時代の年号はAWEだ。 AFTER WORLD END、意味は『世界の終わりから』と言う意味らしい。 そして現在AWE532年だ。 何故AWEかというのは詳しく知らないが532年前、この星に大きな隕石が落ちて世界が滅んだとか滅んでないとか・・・。 その時にその隕石から身を守るために造られたのが鉄でできた直径5kmほどの密閉されたドームだ。 現在、皆はそのドームで暮らしている。だから外の世界を見たことがない。 それに今でも外の世界は隕石の影響で自然界のバランスを崩し、住めない世界になっていると、語られている。 円形となっているドームの中の構造は中心からケーキを切るように丁度八分割されており、反時計周りで1~8番地まできれいに区切られている。 区切られていると言っても手形さえあれば誰でも行き来できる。 どの番地も最新の設備でとてもきれいである。 その中心にはドームの天井にも付く塔がそびえ立っている。 そんな塔を皆は『神の塔』と呼んでいる。 また、この『神の塔』は管理者と言われている。 『神の塔』はドームの人達を管理するのが主だが、他にも天井から外の世界をどんな状況か?住めるかどうかをチェックするという仕事もあると言われている。 だから外を見るために管理者になりたがる人があとをたたない。 が、これまた不思議に成れたという人も聞いたことがない。 それに『神の塔』は他の番地からのドアが無く、1番地からしか入れないらしい謎の塔である。
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