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右をみても左をみても機械だらけの街だ。 電光掲示板やら立体映像やらで溢れている。 歩道も楽になるように動くシステムになっている。 ホント便利で豊かだと思う。 だが豊か過ぎてそれが英明にとって憂鬱の一つかもしれない。 便利で苦労なく何一つ不自由でないことが・・・。 今日は土曜日で学校は休校。 だから生徒はおらず、先生もほとんどいない。 職員室に2,3人いるだけで、しゃべっている。 たまに学校を見回りするみたいだが意味がない。 そんな学校に英明達はいつも侵入して遊ぶのだ。 俺たちはコンピューター室に向かった。 このコンピューター室のスキャナーではあらゆる形状のものをスキャンできる。 立体のままパソコンに取り込むことができた。 そして当然、その形に近いものを検索することもできる。 「さぁ、何て名前だろうな?」 スキャナーの上に不思議な生物を乗せてパソコンの前に勝田は座る。 そして英明と、有里は勝田の後ろに立ってパソコンを見ていた。 パソコンの画面には『検索中』の文字が数十秒流れる。 いつもながら5秒もかからずに『HIT』とでるのに・・・。 一分ぐらいしてから『該当なし』との文字が・・・。 「え~?なになに~?どういう意味??」 有里が不思議そうに見ていた。 そして勝田も顔をしかめながら言う。 「未知の生物???未知との遭遇?世界フシギ発見?」 こいつは何を言ってんだ?と思いながらもオレも何でだろうと考えていた。 そしてあることを思いついた。 「今から図書館行こうぜ!あそこなら何かつかめるかも。」 「なるほどな!さすがヒデじゃん!」 勝田はうなずく。 「どういうこと??」 有里はまたもや不思議そうな顔をしている。
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