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話が終わって5分もたたないうちに奥から有里が叫んだ! 「あったよ~~!みんな来て!」 みんなが有里のそばに駆け寄る。 「これみてみて!すっごいよ。」 有里は『世界中の動物』という図鑑を手に持っていた。 それを見てみると不思議もフシギ。 書いていることが地上に人が住んでいる頃の動物らしい。 名前は『鼠』と書いてあった。 しかもこの書物の発行年が西暦2008年。 「すっっげ!!!!西暦って昔の年号だよな?オレ聞いたことがあるよ。これどう思う?カツ。」 と英明が興奮しながら言う。 「どうって、これってすごい発見なんじゃない?」 「やばいね。俺ら英雄なれんじゃね?」 英明はとても興奮しているようだ。 それを見ていた有里が英明の頭を軽くはたいた。 「ヒデちゃん落ち着きなさい!気持ちわかるけど、もう少し落ち着きなさい。」 「わかってるよ。いって~な。」 英明は有里には頭があがらないそうだ。 普段へらへらしてそうな有里だが実はしっかりした性格の持ち主だ。 頭がきれて皆をまとめるのが上手く、協調性がある存在でもあった。 その有里が何か思いついたようだ。 「これって凄いことなんじゃない?」 「わかってるよ!だから、絶滅した動物を発見したってことだろ?!」 「いやそれだけじゃないわ!ドームにいない絶滅動物がなぜここにいるってことよ。それって外から入って来たってことでしょう?しかもドアのないこのドームに。どうやって入ってきたの?」 沈黙が流れ3人が顔を見合わせる。 そして勝田が口を開く。 「それってさ、外の世界は無事で何処かに外からの入り口があるってことか・・・?」 有里がうなずく。 またもや沈黙。 またもや英明は興奮しているようだ。 「さがそうぜ!入り口を!外の世界を見るんだ!」
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