【PROLOGUE】

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この独特な、かび臭い狭い部屋に、男二人で閉じ込められている。【新井武夫】は何故ここにいるのか理解できなかった。 新井は、都市開発の為に企画書を提出し、後は例の村「百尾村」の寺井に話しをつけに行くだけだったのだ。 だが…… 向かい合っていた刑事が新井を怒鳴りつける。 「お前しかいないんだよ新井!そろそろ白状しろよ!!村の人を35人も殺したのはお前なんだろ?」 新井は傷だらけになった机をジッと見つめながら答えた。 「僕は都市開発の企画営業部長なんだ…。僕は何もやっていない…。」
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