【PROLOGUE】

4/7
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
35人という数に、警察も正直、新井一人がしたことだとは到底思えなかった。しかもたった一日で…。 ただ新井を犯人に仕立てあげたのは、この事件を本当に祟りや呪いというものにしたくないという願いがあったからだ。 それもそのはず…この連続殺人は過去にも起こっていたのだ。 1度目は【道に迷いようやく村へ辿り着いた中年の男】が12人を殺し、2度目は【その調査に乗り込んだ刑事】が26人を殺した。その翌年【連続殺人の話しを聞き付けた記者】が9人殺した。そして今回、35人の村人を殺した【都市開発の男】。しかしどの殺人も全て1日で行われている点と、そして容疑者の全員が自分ではないと容疑を否認していることから、この殺人事件が何らかの組織と繋がっているのか、あるいは…… と考えてしまうほど複雑な事件になっていたからだ。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!