家庭内別居

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そして次の日―   あたしは母に起こされ 目が覚めた。   いつもより優しく起こす 母親…。 普通でいいのに…。 そんな事を思いながら 下に下りると、 弟がご飯を食べていた。   何となく気まずい…。   父親はいつも早くに 家を出るから、 顔を合わせずに済んだ。   弟に 「おはよう」 とだけ声を掛け、 あたしもご飯を 食べ始めた。 二人無言で食べる。 こんな事は喧嘩以外では ないのになぁ…。   何か話さなくちゃ! そう思い、どうでもいい 話を弟にしていた…。   お互い引きつった 顔をしながら…。   そしてしばらくして あたしはある事に 気付いた。   母親が会社に行く 支度をしていない。 いつもならとっくに してる時間なのに…。   疑問に思い聞いてみた。    
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