『紫煙の射手』と『ギャンブラー』

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「実はなぁ、俺もあんま聞いてねぇんだよな。なぁ、これってどういう意味だと思うよ、ロビン。」   それは単純にレイさんが社長の話を聞かなかっただけで本当は説明があったのではないだろうか。 この人の雰囲気を見ているとそう思えてならない。   「おい、ロビン。今俺が社長の話を聞いてないだけだろ、って思っただろ。違うぜ、社長は俺に仕事の内容を話してない。つまりだ、あのアホ社長は『何をすればいいかわからない人間を2人現地に送った』んだ。」   アホ社長とはまた随分な言いぐさだな。 まぁ、今の話が本当ならばその言いぐさにも賛同せざるを得ないのかもしれない。 社長も意外といい加減なんだな。   つまり、内容がわからなくても現地に行けば何をすればいいかわかる、という事なのだろうか。   簡単な仕事って事かな…?
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