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「どうしてあなたはいつも強引なんですか!!
少しは私のことも考えてくださいよ!怒られるのは私なんですから・・・。」
紅魔館のいつもの光景。
門番の紅美鈴は、霧雨魔沙を相手に弾幕を張っていた。
半ば諦めたような声で美鈴は目の前の魔理沙に言った。
「そんなの私の知ったことじゃないぜ。むしろ私は、客なんだから素直に通してくないか?」
「それだったらお客さんらしくしてくださいよ~。」
こちらに来てから何度もやっている口論である。
いつも終止符をうつのは魔理沙のほうであった。
「まぁ今日は時間がないからとっとと通らせてもらうぜ。」
『恋符』【マスタースパーク】!!
魔理沙から放たれた光が美鈴を包みこむ。
「あぅぅぅ・・・。」
光の中から現れた美鈴はその場に倒れこんだ。
「それじゃぁな。」
そう言うと魔理沙は館の中に入って行った。
「うぅ・・・、もうちょっと相手のことを考えるようになってくださいよ・・・。あぁ、また咲夜さんに怒られちゃう・・・。」
そんなことを考えながらちょこんと座って黄昏れた。
次の瞬間、顔を上げ美鈴は立ち上がった。
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