1.出会い~does he spy?~

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突き放したような男の言い方に対し、ステインは事も無げに答える。 「何…?」 「お前達こそバカか?部屋に誰かがいるということを知らなければあの銃弾を回避することなど不可能だろうに」 たじろぐ男達を尻目に尚もステインは口を開く。 「この時間帯を選んだのもお前達に“俺が侵入するのは社員がいなくなるかいなくならないかの境目だ”と思わせるのに都合がよかったまでのことだ」 「…………っ」 「情報を流すのは戦術の初歩だ、よく覚えておけ」 嘲笑うかのようにステインが言った直後、
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