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‐西暦1999年 日本・東京‐
以前は考えられなかった程平和になった日本で、人々は世紀末の予言を噂し、変わりない日常を送っていた。
否、宇宙ではグランドクロスと呼ばれる現象が起き、邪悪なエネルギーが一点に集合し始めていた・・・
‐8:20‐
「くそ~、遅刻だ!今日から試験だってのに。何で目覚ましならなかったんだ?」
翔は文句を言いながら自転車で学校へ急いでいた。
・・・ゴポッ、長カッタ、モウスグ・・全テノ準備ガ・・・
「ギギッ、いよいよですね。ようやく我らがこの惑星を支配出来るのですね。」
・・・ゴポッ。マダ・・足リヌ。人間共ノゲミュートヲ・・・
「ギギッ!わかりました。まずは我らの尖兵として、人間を1000人程。」
・・・フリーゲ・・奴ラノ・・中ニハ我ト反スルkraft"クラフト"ヲ秘メタ者ガいる・・見ツケ次第ケンプファーニ・・・
「わかりました。早急に。」
フリーゲ東京タワーに降り立つ
「ギギッ。ここならば1000人などすぐだな。」
キーンコーン・・ガラガラァッ!
「ハァハァ、滑り込みセーフ。」
「神宮!早く座れ!」
「は、はい!」
ガタッ。
「翔、遅いぞ。」
座るなり、彼の幼なじみである守谷優希が話かけてきた。
「しょうがないだろ。目覚まし鳴らなかったんだから。」
「鳴らなかったんじゃなくて、止めただけじゃないの?」
「違うよ!ほらテスト始まるぞ」
………
-14:30-
「どうだった、翔。」
「まあまあかな。優希は?」
「ばっちり。翔とはここが違うから・・」「なんかあっちの方騒がしくない?芸能人かな、行ってみよう!」
「ちょっ、優希待てって・・」
「キャーー!!」
「?!優希、どうした!!」
翔が優希を追いかけて行くと、街が壊れ、大勢の人が倒れ、優希が怪物を見て腰を抜かしていた。
「ギギッ、女、貴様で丁度500だ。」
「優希! な、何だお前!」
「ん?お前、そうか貴様が・・・」
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