第3章 誕生

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ジャリ。 「おい、じいさん。その話俺らも混ぜさせてもらうぜ!」 「あんたらは? 駄目だ、一般人を巻き込む訳にはいかん! わし一人でどうにかする。」 「おじいさん、一人って・・」 「待ちな、じいさん!俺たちゃ一般人じゃねぇぜ。 俺はジョー。霞流拳法の使い手、ひとよんで霞のジョー!!」 「呼ばれた事あったっけ?私は響子、的場響子よ。ちょっと超能力使えるの」 「どうだじいさん、仲間にしない手は無いと思うぜ。」 「ところでじいさんに嬢ちゃん、名前は?」「私は守谷優希。城南大付属に通ってるの。」 「高校生か。で、じいさんは?」 「わしは名乗る程のもんじゃ無い。昔レーシングクラブをやってた、ただの物好きじいさんだ」 「じいさんも訳ありってことか。まぁいいや。んじゃ、早速ヒーローごっこを始めるか!!」 「近くにわしの車がある。急ごう。」 「優希ちゃんは待ってな俺らが解決してやっからよ。」 「いや、私も行く!」 「だがなぁ・・・」 「これでも私、太極拳やってるの。結構強いんだから!」 そう言うと優希は型を披露した。 「よし、わかった。だが、ヤバくなったら助け呼べよ。」 「はい♪」 「そうと決まれば善は急げだ。行くぞ!」 ……… 「ここにあいつがいるのね」 「張り切ってるな嬢ちゃん」 「だって翔を助けるんだから」 …キュイ~ン、ガチャガチャ。 「さすがクラフトを持つだけはある。適合性が高い。」 ガガガッ 「よし、後は・・・」ウゥーン!ウゥーン!ウゥーン!・・・ 「ギギッ!侵入者だと・・・」 そういうとフリーゲは監視カメラのスイッチをいれた。 「あの女はさっきの!後をつけられたのか?いや、そんなはずは・・・とにかくアメイゼを!」 … 「ギャバ! ギャバ!」 「何?なんかいっぱい出て来たよぉ」 「おっ、出やがったなぁ。このジョー様が相手だ」 「優希ちゃん、こいつら下っ端の戦闘員だろうから、遠慮なくやっちゃって。」 「はい、わかりました。」 ドカッ「ギャバ!」 「キャッ!」「ほらよ!!」「ギャバ~」 「あ、ありがとうございます」 「このっ」バキッ!「ギャバッ」 「じいさん、なかなかやるな。」 「この部屋かしら」 「おいでなさったな、親玉さん」 「き、貴様ら俺の計画の邪魔をしおって。ただでは返さん!ギギギギッ!」 「あっ、翔!」 「待ちな、嬢ちゃん。今はまずい。俺と響子が奴をおびき寄せるから、じいさんと隙をみて助けろ!」
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