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ジャリ。
「おい、じいさん。その話俺らも混ぜさせてもらうぜ!」
「あんたらは?
駄目だ、一般人を巻き込む訳にはいかん!
わし一人でどうにかする。」
「おじいさん、一人って・・」
「待ちな、じいさん!俺たちゃ一般人じゃねぇぜ。
俺はジョー。霞流拳法の使い手、ひとよんで霞のジョー!!」
「呼ばれた事あったっけ?私は響子、的場響子よ。ちょっと超能力使えるの」
「どうだじいさん、仲間にしない手は無いと思うぜ。」
「ところでじいさんに嬢ちゃん、名前は?」「私は守谷優希。城南大付属に通ってるの。」
「高校生か。で、じいさんは?」
「わしは名乗る程のもんじゃ無い。昔レーシングクラブをやってた、ただの物好きじいさんだ」
「じいさんも訳ありってことか。まぁいいや。んじゃ、早速ヒーローごっこを始めるか!!」
「近くにわしの車がある。急ごう。」
「優希ちゃんは待ってな俺らが解決してやっからよ。」
「いや、私も行く!」
「だがなぁ・・・」
「これでも私、太極拳やってるの。結構強いんだから!」
そう言うと優希は型を披露した。
「よし、わかった。だが、ヤバくなったら助け呼べよ。」
「はい♪」
「そうと決まれば善は急げだ。行くぞ!」
………
「ここにあいつがいるのね」
「張り切ってるな嬢ちゃん」
「だって翔を助けるんだから」
…キュイ~ン、ガチャガチャ。
「さすがクラフトを持つだけはある。適合性が高い。」
ガガガッ
「よし、後は・・・」ウゥーン!ウゥーン!ウゥーン!・・・
「ギギッ!侵入者だと・・・」
そういうとフリーゲは監視カメラのスイッチをいれた。
「あの女はさっきの!後をつけられたのか?いや、そんなはずは・・・とにかくアメイゼを!」
…
「ギャバ! ギャバ!」
「何?なんかいっぱい出て来たよぉ」
「おっ、出やがったなぁ。このジョー様が相手だ」
「優希ちゃん、こいつら下っ端の戦闘員だろうから、遠慮なくやっちゃって。」
「はい、わかりました。」
ドカッ「ギャバ!」
「キャッ!」「ほらよ!!」「ギャバ~」
「あ、ありがとうございます」
「このっ」バキッ!「ギャバッ」
「じいさん、なかなかやるな。」
「この部屋かしら」
「おいでなさったな、親玉さん」
「き、貴様ら俺の計画の邪魔をしおって。ただでは返さん!ギギギギッ!」
「あっ、翔!」
「待ちな、嬢ちゃん。今はまずい。俺と響子が奴をおびき寄せるから、じいさんと隙をみて助けろ!」
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