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健『はーい!優磨の負けー!』
優磨『…はいはい。』
健が隣で誰が入ってくんのかなぁー。なんて言っている。
その時、
がら、と後ろの扉が開いた。
沙紀『…わ、』
優磨『…。』
一斉に沙紀を見たせいか、何だかあたふたしている。
菅野 沙紀(かんの さき)
大人し目の性格だが、ふんわりとした感じからみんなに好かれている。
外見も背が低く、可愛らしい。
健『優磨!良かったな、沙紀ちゃんで!』
優磨『…。』
健の言葉を聞きながら、沙紀の元へと向かった。
沙紀『…へ?』
何がなんだか分からない沙紀はきょとんとした顔で優磨を見る。
あっという間に優磨は沙紀の目の前に立った。
優磨『・・・放課後、屋上に来て。』
沙紀『・・・ぇ、』
優磨はそのまま沙紀の横をすり抜け、教室を出たのだった。
沙紀は、いまだに実感のない言葉の意味を探すかのようにその場に立ち尽くしたまま…。
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