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有史は『もう7時やん、俺帰ろ』と笑った
俺は『さっさ帰れや』と笑った
有史は『雪ちゃんまたね』と笑った
雪は軽く頭を下げた
俺はスーツに着替え息苦しいネクタイをしめる
ギリギリまで酒を呑んで
俺は『雪、眼鏡取って』と髪の毛をセットしながら鏡を見た
雪は『隆也目悪いん?』と笑った
俺は『視力かなり落ちたんや、それやしこの方が真面目に見えるやろ?』と軽く笑った
雪は『うん真面目に見えるかな』と笑った
俺は『クソ!本間また満員電車か、息苦しい!死んだらええのにな』と舌打ちした
雪は『そんなんばっかりゆうてんの?』と笑った
俺は『ゆわなやってられんわ、10時と15時と休憩あるんや、だからおもっくそ便所でドア蹴って叫んだんねや』と笑った
雪は『大丈夫なんそんなんして』と笑った
俺は『そんな人間一人ぐらいおっても世の中上手いこと回るんや』と笑った
雪は『そうなん』と笑った
俺は『🎶生き抜く為の力を握りしめ信じこめ誰も信じるな欲望にきりはない~🎶』
雪は『誰の歌?』と笑った
俺は『俺の神様や』と笑った
俺は『せや、雪家おっとくか?俺帰ってきたら雪の親に挨拶行くわ』とタバコを吸った
雪は『挨拶?結婚でもないのに?』と笑った俺は『まだ18の雪と付き合うてんやから、挨拶せなどないすんねん、親心配するやろ』
雪は『じゃあ私も隆也の親に挨拶行く』と笑った
俺は『俺親おらんぞ、親父死んだし、ババア昔どっか行ったしな』と笑った
雪は『…なんかごめんな』と呟いた
俺は『なんで謝んねや、子供が親頼るんは20までや』と笑った
雪は『なんか悪い事聞いたかなと思って』
俺は『俺は気にしてないぞ、でも雪は親大切にしろよ、親孝行したい時親はなしてゆうからな』と笑った
雪は『でもパパ煩いしなママは優しいけど』
俺は『親の変わりもおらんし子供の変わりもおらんねん、親は自分の子供死ぬ程可愛いんや思うで、だから間違った道に行って欲しくないから口煩くなってまうんやろな』と笑った
雪は『まだ私はわからん、あれしたら駄目やとかそんな格好してとかゆうもん』
俺は『雪が大人なったら親の有難みが自然とわかる時は絶対くるわ、俺もう行くから家おれよ』と笑った
雪は『浮気せんといてや』
俺は『心配する必要ないぞ』と笑った
雪は『なんで?背も高いし男前や思うけど』と笑った
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