第零話『黒の女王』

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『悪の王女』と呼ばれた娘の死刑執行のその時に、 民衆の怒号等に混じって、 終わりを告げる鐘の音と、少女の悲鳴が、広間に鳴り響きます。 ディンードーン、ディンードーン、ディンードーン。 すると、民衆達には目もくれず、”王女”はこう言いました。 『アラ、オヤツノ時間ダワ。』 ザシュ………! 人々の津波のような大歓声に、 少女の悲鳴は掻き消され、 真実は誰の耳にも届きませんでした…。
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