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感染-第二期
人々の体の何処かしらに花のような痣が現れてから1ヶ月が経とうかと言う頃、
街の皮膚科には患者があふれていた。
皮膚科医「あなたもですか……今の所、原因は不明なんで下手に薬を与える訳にはいかないんですよ」
若い男の患者「何でもいい、この痒みを抑えられるなら何でもいい、薬を出してくれ」
皮膚科医「今までの患者さんもそうでしたが、薬を出しても大した経過が得られてないんですよ」
若い男の患者「痒みが酷いんだよ、たまらないんだよ、助けてくれよ~な~医者なんだろ頼むよ」
皮膚科医「今は気休めの薬しか出せないが、これで堪えてください。今、研究員が必至に原因の究明と探索をしてますから」
若い男の患者「助けてくれよ~イライラしてたまらないんだよ」
皮膚科医「抗抑剤(精神安定剤)も入れときます」
若い男の患者「痒い痒い痒い痒い痒い痒い」
皮膚科医「今はコレを飲んどきなさい」
皮膚科医は患者に錠剤を渡し飲ました
若い男は少し落ち着いた様子で診察室を後にした
看護士「先生、それは何を飲ましたんですか?」
皮膚科医「単なるビタミン剤だよ」
看護士「そんなんで大丈夫なんですか?」
皮膚科医「この手の患者は一時的パニック障害とも取れる状態に落ちいってるケースが多い、かと言って直ぐに抗うつ剤などを出す訳にもいかんからな」
看護士「はぁ……」
皮膚科医「そう言った意味でも薬が何か言わないでも医者があてがってくれたってだけで落ち着く人もいるんだよ」
看護士「そんなもんなんですか?」
皮膚科医「まぁな……だが、君は覚悟しときなさい。この方法を知ってしまってるから気休めできないからな。痣が出て三週間目になるんだろ?」
看護士「は………はい」
皮膚科医「何とか治療法が見つかってくれれば良いのだけれどな」
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