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対策本部を後にした室長は与えられた自室に入りパソコンを立ち上げる
画面にパスワード入力と記された
室長「おっと、そうだったそうだった」
室長は机の引き出しから鍵を取り出す
本棚の中の一冊に手をかけると
本棚は動き出し裏から金庫が出てきた
金庫に鍵を差し込み16桁の数字パスワードを入力すると
ガチン
と言う音と共に鍵が回った。
室長「さてと……」
室長は金庫の中にあった36個のミニディスプレイを取り出した
机の上に並べ始めた
室長「よし、この順番だったな、さて」
室長はディスプレイの電源を入れると数字が表れた
室長「20桁のワンタイムパスで36回は面倒だな」
とブツブツ言いながらも次々とパスワードを打ち込んでいく
最後のパスワードを打ち込んだ時
一つの電話番号が記された
室長はいそいで電話番号にかけた
女性「はい、内閣直通電話です。内閣秘書でございます」
室長「緊急事態だ、総理を出してくれ」
秘書「申し訳ございません総理は今手が離せない状態でして」
室長「ふざけるな💢何のための直通電話だと思ってやがる💢緊急のための電話だろうが、たとえ会議していようが繋げるのがこの電話だ、いいから総理を出せ」
秘書「暫くお待ちください」
秘書は電話を保留にして一室に向かった
トントントン
秘書「総理、失礼します、お電話が入っております」
扉の向こうから女性の喘ぐ声が聞こえる
総理「馬鹿者、無粋な事してんじゃない、フンッ 今忙しいんだ、かけなおさせろ」
秘書「しかし緊急回線の電話ですよ」
総理「チッ……仕方ない………ほら退きなさい」
女性「えぇ~~~こんな中途半端は嫌~~」
総理「また後でな」
総理はガウンを羽織り煙草に火をつけて扉を開けた
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