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兼田さんは部屋の中へ私を連れて行き、 「ここに座ってたらいい」 と、椅子を引いてくれた。 「兼田くん、はりきってるやん」 四十代前半ぐらいの男性が、電動車椅子でにこやかにこちらに近づいてきた。 彼はセンターの代表の相川さんで、聞き取りにくい言葉もややあって、全身の力み具合からすると、脳性まひらしかった。
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