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まぁ、そんな話は置いといて、今俺は最高の春を迎えている、と言うわけだ。
「照様?」
「いや何でもない」
今、俺の向かい側の席に座っている長い黒髪の少女が神静 夕燈、最近ちょくちょく髪型が変わる俺の彼女だ。そして、何より綺麗と可愛いが共存している美の女神だ。
言って恥ずかしいがいい響きだ。と内心、彼女いない人々からは袋だたきに会いそうな発言だ。
「はい、あーん」
「あーん」
お弁当の小さなハンバーグを半分にし箸で俺に近付ける。迷いなく口へ。
うまい。
うまいです、これがスパイス『愛情』の力らしい。
「照様どうします?」
「ん?」
「今日の放課後の予定です」
「うーん、考えてない」
教室の奇異な視線も慣れてきた今日この頃、神経が図太くなった気分はするが実際はただ慣れただけ。
「今日はクラブは行かないのですか?」
「明智さんが収集かけたら行くけど、基本はないからそのまま直帰」
「そうですか」
昼休みはほとんどの生徒が食堂に行く。このクラスも例外ではないんだけど。だけど残る奴は残るもんでそいつらは俺達見たいに弁当組だろう。
ま、俺のは彼女作、ですが。
と内心、鼻高々だ。
やっぱり昼休みは楽しい時間だ。
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