No.6 妹と僕そして両親

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僕はスマートな体型なのだろうか? はたまた筋肉質か? 加圧トレーニングってのもあるしね。 「あなたは現在、脳味噌だけで、見事に生き永らえていますよ」 ……え? ええ~!? 僕の好きなあのアニメ映画やあの小説に出て来るあれやこれと同じシチュエーションですか!? 「冗談はさて置き」 「じょ冗談って!」 ブラックユーモアにしても黒い、黒過ぎる、漆黒の闇って感じか。 何処かの拝み屋みたい。 ジャッキー医師は、僕の様子を観察するように、顎髭を摩りながら、マジマジと見詰めていた。 そして呟く。 「……安定しているみたいだな……」 「アンネ?」 「安定、ですな。あなたは非常に情緒不安定な、ないーぶな男の子ですから」 心配してくれているんだな…… やばい! 好きになりそう! DSで一緒に遊びたい! もしも上手い事行って、目が覚めたらどうぶつの森を共にやりたい気持ちでいっぱいだ! ……おや? どうしてそんな鳩が機関銃喰らったみたいな顔をしてるのでしょうか? 「そうだ! でぃーえすに例えれば分かり易かった!」 目を輝かす医師。 僕の体型の話は? 「――ああ。そうでしたな。あなたは」 居住まいを正した。 僕も緊張する。ごくり。 「――外見は五歳児の平均に近似しています」 え…… 成長してないじゃん…… 何だよ……何でだよ……こんな…… 伊季が泣き出しそうな顔をする。 「……兄貴」 「……こんなにエロい事考える五歳児って……!しんちゃんも顔負け!」 伊季が一瞬ホッとして、目を閉じて息を吐き出した。 そしてキッとなる。 「誰かっ、この馬鹿エロチックを止めてっ!」 怒りの表情。 アシュラ怒りの面って感じ。 「心臓バクバクもんよ!……心臓ないんですけど! 生首だけにっ!」 ウィンクする伊季。 お前は麦藁帽子を被った船長の仲間をリスペクトしてるのか!?
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