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「次に。私の力も無限ではありません。出来る事と出来ない事がありますから、その際には何卒、ご容赦下さいますよう。何、大概のお願い事は、叶えて差し上げますからご安心あれ」
誇らしげに胸を反らすジャッキー。
「――じゃあ、どうしようかな……えーっと、何にしようかな、お願い」
「さあ、果たして彼は、一体どのような願い事を口にするのか!? その願いは叶えられるのか!?その先には一体何があるのか!?」
ノリノリですねえ。
「――続きはウェブで」
僕はジャッキーの胸倉を掴む。
「て、てめー、ウェ、ウェ、ウェブだとぉ? 誰でもインターネットにアクセス可能だと思ったら、思ってるなら、思い込んだら試練の道をっ!」
行くが男のど根性っ、であります。
「落ち着いて下さい」
反り返りながらも冷静沈着なジャッキー。
「いっつ・あ・あらびあん・じょうく、でありますな。そのような歪んだ表情を浮かべていては、折角の男前が台無しではありませんかな」
お、おとこまえって、そんな、しょ、正直過ぎるでしょ、ジャッキー殿?
「さてさて。どう致しますか? 直ぐにでもお願い事を? 決断力溢れる男前なら、即断即決するのでしょうなあ……」
あ、当たり前じゃないですか!
僕は、男の中の男、手形一息その人ですよ?
「当然っ! 直ぐです直ぐ直ぐ! べらんめえ! こちとら」「委細、承知致しました。では。お願い事をどうぞ」
丁寧な仕草でお辞儀するジャッキー殿。
そ、そうですね。お、お願いですよね?
……えーと。お願いお願い、と。はて。
何にしようっかな、お願い。
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