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「どうかしましたか?」
訝しがるジャッキー殿。
「――まさか。お願い事を思案していなかったと言うような事はまさか!あなた様に限って!」
僕の顔をじっと見る。
「四方(よも)やそんな馬鹿な事は、ないでしょうな?」
怖いです、怖いですってば! そんな顔をして、僕を一体どうする積もりですかっ!
「ば、馬鹿な事、言わないで、く、下さいよ。と当然で、ですよ? 決めてるに決まってるに決まってるに」
混乱して来たですよ。
「――では。お願い事をどうぞ」
う。何も考えてないよ。
「――――では。お願いをどうぞ」
そんな顔をしてたら夢に出るってば。
「――――――で、は。お、ね、が、い、を、どう、ぞ」
助けて下さい!
誰か助けて下さい!
ひ~~とみ~をと~じてぇ~♪
「――勘忍袋の尾が切れる、という慣用句をご存知ですかな?」
知ってます知ってます!知ってますよ!
い、今、今、言いますからぁっ!
「い、言いますよ? 言いますよ? 第一の、お願いは」ごくり。
「お願いは?」「お、お願い、は――」「さあ」「あの」「さあさあ」
「その――」
「さあさあさあ! あのですね、いい加減に」
「お願いはっ!」
んぐっ。
緊張の一瞬!!
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