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「美味しくないんだ?」
涙目になる色白の妹。
「コリアンダーをもう少し足した方がいいでしょう。逆に、ココナッツミルクが入り過ぎです。後は――」
「な。何て無神経なっ。ここは不味くても美味しいと言う可き場面ではないですか?」
乙女心が分からないのですかジャッキーさん。
「やっぱ美味しくないんだっ!? お世辞なんて要らないよっ! この偽善者ぁ!」
何で僕を睨むのですか妹よ?
責める可きは、そこにいる白人の大男ですよ?
「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とし、這い上がった者だけを我が子として認める、と言いますな」
「何時の間に親子になったんですか? 世の中って不思議な事だらけですよねぇ」
「手淫君。この世の中に不思議な事など何も無いのだよ」
「セクハラでしょ、それは!倫理委員会が黙っていませんよ!」
憑き物を落としてっ!
「五月蝿いわねっ! このオナニー男爵っ!」
だから僕は手淫じゃないからぁあぁ!
僕は伊季の両肩を掴んで揺さ振った。
「何て事言うんだよぉおぉおぉ!」
「し仕方なないいわわねねね、し子爵ににしして上げるる」
何の解決にもなってねぇっ!
「んん、そそそんななゆゆさぶぶぶららないでででぇえぇえぇ!!」
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