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貴女を忘れる為に得た『教師』と言う職業は、貴女と悲しい再会をさせた。
残酷な運命だと恨んだ時もあった。
貴女の為なら、教師の資格を失ってもいいと思った時もあった。
――教師である事に悩み続けた。
でも今は……
あれだけ悔やんだ『教師』と言う職業が、貴女と離れて、この島に来てから……生き甲斐になりつつある。
いくらでも代わりの教師がいた当時と違い、この島の純粋な子供達と出会い、本当に必要とされ、教師で良かったと心からそう思えるようになった。
貴女と出逢わなければ、教師にはならなかった。
貴女と出逢わなければ、この島に来る事もなかった。
貴女と出逢ったから……
この生き甲斐を感じる事が出来た……
貴女と出逢えて良かった……
本当に良かった……
最近になって、やっと心からそう思えるようになった……
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