――人生――

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Tは朝靄がまだある頃に目を覚ました 周りを見渡すしかし、悲しみは消えることはない… 近くにあるぬいぐるみに抱きついてみる しかし、ぬいぐるみが、やけに冷たい…勘違いか濡れている… Tは思い出した… 私はこのぬいぐるみに泣いたんだ…何も変わることも無いのに泣き続けたんだ そして、ぬいぐるみはやけに冷たい… ぬいぐるみの冷たさは言葉では上手く表せないが寂しくて切なくて… Tは呟いた。 「Nは今幸せかなぁ」 二人の気持ちはいつも相手の事ばかりでも、その想いはいつもすれ違うばかり。 Tはその後ぬいぐるみの冷たさを感じながら泣いた…
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