―運命と人生の出会い―

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Nは不思議な感情に襲われた その時だ 「あの、すみません」 その声は弱々しいが Nには心地よい声に聞こえた 「はい…なんですか?」 これがNとTのはじめての会話だ T 「道を聞いてもいいですか?」 N 「はい…いいですよ」 T 「ここにはどう行ったらいいんでしょうか?」 N 「ここは向こうの角を右に曲がって………」 説明をした。 そして、Tは軽く頭を下げ、お詫びを言って歩きながら行ってしまった… Nは…この時に分かる… あの不思議な感情の正体を… この感情は一目惚れだと… しかし、一目惚れならなんら不思議ではない… 一目惚れした相手の顔がどこか幼い時に亡くした母親に似ているのが原因だ。 Nは思った… これは運命なのか…と?
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