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「二人とも!
早く行かないと遅刻するよ?
二年生初めから遅刻なんて私イヤよ!」
え?と思いながらふと携帯を覗く。
「あー!後10分で遅刻だ!」
「あ~あ。美羽ちゃんのせいだよ?
おい千夏!走るぞ!
美羽ちゃん運動得意?
全力疾走だよ?」
「……私運動苦手…。」
「まぢで?
…美羽ちゃん。
このままじゃ遅刻するから……
千夏は速いからいいけど…。
ちっと我慢してな?」
赤崎くんがそう言った瞬間
私の足は宙に浮いた。
「さぁて!走るぞー。」
「えっ!
あっ!赤崎くん!
おろして!」
「50メートル走で7秒きれるんならな!」
「うっ。」
「大人しくしてろよ?」
私は赤崎くんの肩に担がれていた。
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